Title: Minimizing the effect of warfarin potassium during daclatasvir/asunaprevir combination therapy in a case of chronic hepatitis C after aortic dissection
Abstract:57歳・男性,C型慢性肝炎(genotype 1b).急性大動脈解離術後でワルファリンカリウム(ワルファリン)を内服していた.Y93・L31薬剤耐性変異なし.腎機能障害があるため,daclatasvir(DCV)・asunaprevir(ASV)併用療法を選択した.治療開始前のPT-INRは目標範囲内(1.8-2.2)で安定していたが,内服開始後PT-INRは経時的に短縮し,ワルファリン必要量が増...57歳・男性,C型慢性肝炎(genotype 1b).急性大動脈解離術後でワルファリンカリウム(ワルファリン)を内服していた.Y93・L31薬剤耐性変異なし.腎機能障害があるため,daclatasvir(DCV)・asunaprevir(ASV)併用療法を選択した.治療開始前のPT-INRは目標範囲内(1.8-2.2)で安定していたが,内服開始後PT-INRは経時的に短縮し,ワルファリン必要量が増加した.DCV/ASVとワルファリンの薬物相互作用は報告されていないが,最近,海外でDirect Acting Antivirals(DAA)治療中に本例に類似した報告がある.薬物相互作用の関与は完全には否定出来ないが,ウイルスが消失し,肝機能が改善し薬物代謝能が改善したことや凝固因子の産生能力改善も一因ではないかと推測した.DAA投与時は薬物相互作用だけでなく,肝機能改善による代謝能力向上も念頭に入れる必要があると考え報告する.Read More