Title: A case of remnant pancreatic cancer resected 4 years after pancreaticoduodenectomy for cancer of the papilla of Vater
Abstract:症例は58歳,男性.4年前に十二指腸乳頭部癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術,膵胃吻合,R0が施行された.術後4年目に,経過観察目的の腹部造影CTにて,残膵に3.5cm大の脾動脈浸潤および胃壁浸潤を伴う腫瘤が指摘された.残膵癌と診断し胃部分切除,左副腎摘出,脾臓摘出を伴う残膵全摘出術を行った.病理組織学的に浸潤性膵管癌,pAsp(+),pOO(+胃),Stage IVaと診断され,十二指腸乳頭部...症例は58歳,男性.4年前に十二指腸乳頭部癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術,膵胃吻合,R0が施行された.術後4年目に,経過観察目的の腹部造影CTにて,残膵に3.5cm大の脾動脈浸潤および胃壁浸潤を伴う腫瘤が指摘された.残膵癌と診断し胃部分切除,左副腎摘出,脾臓摘出を伴う残膵全摘出術を行った.病理組織学的に浸潤性膵管癌,pAsp(+),pOO(+胃),Stage IVaと診断され,十二指腸乳頭部癌術後に発症した異時性重複癌と考えられた.残膵摘出後,補助化学療法として5-fluorouracilによる門注化学療法およびgemcitabineによる全身化学療法を行い,4年3か月経過し現在無再発生存中である.十二指腸乳頭部癌術後に発症した残膵癌切除例の報告は極めて稀であり報告する.Read More