Title: A Case Report of Rectal Cancer with Pagetoid Spread Treated by Laparoscopic Abdominoperineal Resection
Abstract:症例は82歳,女性.半年前に肛門部の腫瘤と排便時出血を主訴に前医を受診.内痔核と肛門周囲の母斑を指摘された.数カ月後,肛門周囲の症状が持続するため生検を行いPaget病の診断となった.再度,直腸の精査を行い,歯状線上に直腸癌を認め当科へ紹介となった.(術式)腹腔鏡下直腸切断術,人工肛門造設術,両側側方リンパ節郭清術.(病理)Poorly differentiated adenocarcinoma,...症例は82歳,女性.半年前に肛門部の腫瘤と排便時出血を主訴に前医を受診.内痔核と肛門周囲の母斑を指摘された.数カ月後,肛門周囲の症状が持続するため生検を行いPaget病の診断となった.再度,直腸の精査を行い,歯状線上に直腸癌を認め当科へ紹介となった.(術式)腹腔鏡下直腸切断術,人工肛門造設術,両側側方リンパ節郭清術.(病理)Poorly differentiated adenocarcinoma,pStage III a.4IH:CEA(+),CK7(+),CK20(+),GCDFP15(-),CAM5.2(+).以上より,Paget現象を伴った直腸癌の診断となった.外陰部や肛門周囲に発生した乳房外Paget病患者に対しては,積極的な隣接臓器の精査が重要である.Read More