Title: PANCREATIC METASTASIS FROM BREAST CANCER AFTER CONTROL OF LIVER AND BONE METASTASES A CHIEVED USING HERCEPTIN
Abstract:症例は35歳,女性,右乳癌(T2N2aM0 cStageIIIA)との診断で術前化学療法(weekly PTX followed by FEC100)後,乳房温存手術を施行.術後1カ月目にCEAの上昇を認め,CTにて多発性肝転移・骨転移を認めた.Herceptin,Capecitabineによる治療を開始し,Goserelin,Tamoxifenを併用した.その後,腫瘍マーカー正常化しCT上も肝転...症例は35歳,女性,右乳癌(T2N2aM0 cStageIIIA)との診断で術前化学療法(weekly PTX followed by FEC100)後,乳房温存手術を施行.術後1カ月目にCEAの上昇を認め,CTにて多発性肝転移・骨転移を認めた.Herceptin,Capecitabineによる治療を開始し,Goserelin,Tamoxifenを併用した.その後,腫瘍マーカー正常化しCT上も肝転移は消失し,骨転移は縮小した.約1年間腫瘍マーカーの上昇なく経過したが,本人の希望にて治療中断した後,腫瘍マーカーが再上昇し,治療中断9カ月後,黄疸出現し,CTにて膵頭部腫瘤を認め原発性膵癌の疑いで入院となった.生検組織の免疫組織学的染色により乳癌の膵転移と診断した.乳癌の膵転移は非常に稀であり,原発性膵癌との鑑別が困難な場合が多いが,免疫組織学的染色がその鑑別に有用であると考えられた.Read More