Title: A CASE OF BREAST CARCINOMA ARISING IN CONGENITAL DEFECT OF THE PECTORALIS MUSCLES
Abstract:症例は44歳,女性.2005年2月27日に自己触診にて右乳房の腫瘤を認め当院外来を受診した.視触診上,右乳房C領域に3.1×3.0cm大の腫瘤を認め,右乳房は左乳房に比べ明らかに小さく,右乳輪は左乳輪と比べ高位置であった.マンモグラフィー,超音波検査,穿刺細胞診の結果,右乳癌(classV)と診断した.また胸部CT検査にて右側の大胸筋,小胸筋,前鋸筋の欠損が疑われた.術前に右上肢の機能障害は認めな...症例は44歳,女性.2005年2月27日に自己触診にて右乳房の腫瘤を認め当院外来を受診した.視触診上,右乳房C領域に3.1×3.0cm大の腫瘤を認め,右乳房は左乳房に比べ明らかに小さく,右乳輪は左乳輪と比べ高位置であった.マンモグラフィー,超音波検査,穿刺細胞診の結果,右乳癌(classV)と診断した.また胸部CT検査にて右側の大胸筋,小胸筋,前鋸筋の欠損が疑われた.術前に右上肢の機能障害は認めなかった.2005年3月24日,当院にて乳房切除術(児玉法)を施行,術中所見でも大胸筋,小胸筋,前鋸筋は認めなかった.病理組織検査では2.3×2.0×1.1cm,papillotubular carcinoma,f,pT2,n0,M0 stage IIA,免疫組織学的検討ではER(+),PgR(+),Her2(2+)と診断された.先天性胸筋欠損症に併発した乳癌は極めて希有であり,文献的考察を加えて報告する.Read More